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丑三つマネキン

丑三つマネキン

使われなくなったデパートでお化け屋敷

かつてデパートだった建物のフロアを使ったお化け屋敷。百貨店には欠かせないマネキンをモチーフにしました。
 
マネキンには、人形にはない怖さがあります。
その怖さとは、人の形をしていながら極端に無機質、無感情であることに由来しています。そのようなマネキンが、仮に生命のようなものを宿して動き出したとしたら、誰も止めることは出来ないかもしれません。なぜなら、そこには心が通じ合うような余地は無いからです。
 
娘を亡くした父親が、娘そっくりのマネキンを作ってしまいます。けれど、そのマネキンには心がありません。父親は作ったことを後悔して、その首を切り落とします。けれど夜中になると、マネキンは首を求めて動き始めます。
お客様は、マネキンの首を探し出し、それをマネキンの胴体に繋いでこなくてはなりません。しかし、首が胴体と一緒になったとき、恐ろしいことが起こります。


 

ストーリー

マネキンというものは、洋服やアクセサリーをきれいに見せるための「形」です。だから、マネキンには個性があったり魅力があったりしてはなりません。あくまで無個性で無感情、無機質な存在です。
人間の姿をしていながら、人間からもっとも遠い存在でなくてはならないもの。それがマネキンなのです。
 
その洋品店の店先には、昔から1体のマネキンが置かれていました。もう10年以上そこに置かれているというのに、誰ひとりそのマネキンに愛情を抱く者はいません。
 
その洋品店で、主人は娘と二人暮らしでした。
娘の玖美は、出かけるときにアクセサリーに迷うと、店の鏡の前でどちらかを決めるという習慣がありました。その時、選ばれなかったアクセサリーは、いつも鏡の傍らに立っているマネキンにつけられます。
 
そんな生活が、ある日突然崩れてしまいました。
玖美が職場に向かって道を急いでいる最中にネックレスの鎖が切れて、ついていた飾りが道路に転がり出てしまったのです。慌てて拾おうとした時に、事故に遭って彼女は亡くなってしまいました。
 
突然、愛する娘を亡くした父親の悲しみには、計り知れないものがありました。朝元気に出かけていった娘が、夕方にはもうこの世にいないという現実。けれど、もっとも気持ちの整理がつかない理由は、娘を轢いた車がそのまま走り去ってしまったということにあります。怒りや憎しみをぶつけたいのに、その相手がいないことが、何よりも父親には納得できません。
告別式も終わり、玖美は骨壺となって家に帰ってきました。骨壺の傍らには、最後に身につけていたネックレスが置かれています。それを見るうちに、父親はふとあることを思いました。
もしかしたらマネキンにも…。
急いで店の灯りをつけ、マネキンの首を見てみると、そこには玖美が選ばなかったネックレスが掛かっていました。
「玖美がこっちのネックレスを掛けていけば、死ぬことはなかった…」
そういう父親の考えは、どんどん別の方向へ進んでいきました。
「お前があっちのネックレスをつけて死んでいればよかったんだ。お前が死んでいれば、玖美は生きていたんだ…!」
玖美を轢いた犯人が見つからないだけに、父親はマネキンが憎くてたまらなくなりました。溜まりに溜まった鬱憤は、マネキンに暴力を振るうという形で爆発しました。マネキンは床に倒れて転がり、けれどまったく表情が変わりません。その時、哀願や苦痛など、何かの感情が表れたら、父親も少しは気が晴れたかもしれません。けれど、マネキンは、父親の怒りがまったく通じていないかのように無表情のままです。そのことが父親の怒りに拍車をかけます。いつしか、怨み、憎しみ、悲しみ、嘆きなど、父親の中に渦巻いていたあらゆる感情が噴き出し、それがマネキンにぶつけられました。手足はもげ、体のいたるところが欠けていきました。けれど、いつまで経ってもその顔は無表情のままです。
とうとう、父親はマネキンを裏庭に引きずっていくと、その体に石油をかけ火をつけてしまいました。マネキンの無表情を消すには、その方法しか思いつかなかったのです。 「死んでしまえ…。お前が死んでしまえ…!」
父親は、火のついたマネキンの前で、そうつぶやき続けました。
 
夜が明けて、店を開けた父親は思わず息を呑みました。昨夜、火をつけたマネキンが、そこに立っていたからです。確か、昨夜は裏庭に放置したはずです。
気味が悪くなった父親は、マネキンを車に積んで、遠い町まで捨てに行きました。けれど、翌朝になると、やはりマネキンは焼け焦げた顔で店先に立っています。父親は恐ろしくなり、のこぎりでマネキンの首を切り落とすと、それを地面に埋めました。
その晩のことです。表で音がするのでシャッターを開けてみると、そこに首のないマネキンが立っていました。マネキンは固い体で、あちらの壁にぶつかりこちらの棚を倒し、ギクシャクと動き回ります。それは、何かを探しているかのようです。
やがて、恐怖のあまり立ち尽くす父親に近づくと、その首を引き抜こうとします。父親が悲鳴を挙げても、マネキンには関係ありません。それどころか、左右に乱暴に力を加えてきます。
「首がほしい…。首がほしい…」
ついには、父親の首の骨を折ってしまいました。
 
そもそも、生も死も関係のないマネキンに、「死」を突きつけたことが誤りだったのかもしれません。マネキンは、その時に何か奇妙な「心」のようなものを得てしまったからです。
けれど、その「心」は、人間の心とは全く違うものでした。なぜなら、マネキンは痛みを感じることがありません。痛みを知らない心は、冷たく、無機質で、柔らかさのない、マネキンの動きそのもののようなギクシャクとした「心」にしかならないからです。
 
いつしか、そのマネキンは“玖美”と呼ばれるようになり、処分しようとした者には、不幸が訪れると言われるようになりました。
玖美は、今でもある洋品店の店先に、動き出さないように首をつけられて置かれています。
けれど、ときどき丑三つ時になると、その体から首からが落ちます。すると玖美は、自分の首を求めて動き始めると言うことです。人の心とは違う固い心しか持たない玖美は、ただひたすら首を求めて動き回ります。
もしそんな場面に出くわしたら、玖美のほしがる首を探してやってください。みつからなかったその時には、玖美はあなたの首を求めてくるかもしれません……。


 

PHOTO

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概要

タイトル 丑三つマネキン
URL http://uxtv.jp/event/ushimitsu/" target="_blank">http://uxtv.jp/event/ushimitsu/">http://uxtv.jp/event/ushimitsu/
場 所 新潟プラザビル (旧大和新潟店)4F特設会場
期 間 2012年7月21日(土)~8月26日(日)
時 間 平日15:00~21:00、土・日・お盆(8/14~8/17)11:00~21:00 <全日最終入場 20:30>
料 金 900円(税込)
所要時間
Staff 主  催   UX新潟テレビ21・エフエムラジオ新潟
後  援   新潟市・新潟中心商店街協同組合・新潟日報社
企画・演出  五味弘文(オフィスバーン)
問い合わせ UX新潟テレビ21事業部(025-223-8635)

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