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かさね写真の幽霊

かさね写真の幽霊

歴史的建物を使ったお化け屋敷

明治時代の後期に流行した「かさね写真」。
何人もの顔写真を重ねていくと、それぞれの個性や特徴がなくなり、最大公約数的な写真ができあがります。これを「かさね写真」と言います。
宣伝チラシなどで美人のかさね写真などが使われましたが、一方犯罪者のかさね写真を作ることで、犯罪を起こしそうな顔つきを公開するというようなことも行われました。
この「かさね写真」のために不幸な死を遂げた女の、深い怨みを体験するお化け屋敷です。
 
■公式ホームページ:「かさね写真の幽霊」


 

ストーリー

「かさね写真」は、明治時代の後期に盛んに行われた手法です。
犯罪を未然に防ぐための研究として、犯罪者のかさね写真を作成し、犯罪を起こしがちな顔つきというものを公開したりしました。
 
あるところに、お累という女性がいました。彼女の顔はあまり美しいとは言えませんでした。
やがて、彼女は新五郎という男と結婚します。新五郎は、お累の持っている田畑が目当てだったので、彼女の容姿には辟易していました。彼は、外に女性を作ってあまり家に帰ってこなくなってしまいました。
とうとう我慢ができなくなったお累は、新五郎のいる女の家に押しかけていきます。
夫を出して、と頼むお累に、女は一向に取り合おうとしません。
やがて、二人は言い合いになり、もみ合い、そのまま藁の山に倒れ込みんでしまいます。
運の悪いことに、その藁の中には藁切り包丁が隠れていました。倒れ込んだ女は、その包丁が刺さり、亡くなってしまいます。
警察はお累を取り調べるうちに、あることに気づきます。
お累の顔が、犯罪者のかさね写真にそっくりだったからです。
そのことを知った警察は、厳しい取り調べに入ります。かさね写真から、お累が新五郎を殺したにちがいないと考えたからです。
お累が何を言っても、もはや警察の耳には入りません。耐えきれなくなったお累は、とうとう偽の自白をしてしまいます。
かさね写真と同じ顔の女が夫を殺した。
この事件は、世間の興味を強く惹きました。
お累は、たちまち「かさね写真の毒婦」と呼ばれ、世間に知られるようになりました。
その顔のために人殺しに仕立て上げられたお累は、やがて神経を病んで監獄の中で自ら命を絶ってしまいます。
 
一方、新五郎はお累が亡くなったことをいいことに、その田畑を手に入れ、裕福な生活を送るようになりました。ところが、何度妻を迎えても、すぐに亡くなってしまいます。
七人目の妻が家に入ったときに、ようやく一人の子供が生まれました。新五郎は、その子に菊という名前をつけて可愛がりました。
ところが、菊が13歳になったときのことです。突然病に伏して苦しみ始めます。高熱を発し、口からは泡を吹き、「苦しい……。助けて……」と訴えます。
「大丈夫か、菊?」
と言う新五郎に対して、菊はいきなり起き上がると
「私は菊ではない。お前と警察によって陥れられて死んだ累だ。まさか、私のことを忘れたわけではあるまいな。今までお前の妻を六人、呪い殺してきた」
そう言うなり、新五郎に掴みかかってきました。
その菊の顔の上に、もう一人の女の顔が重なって浮かび上がってきました。それは、あのお累の顔です。菊の顔は、まるでかさね写真のようです。
しかもその力は強く、男の新五郎でもなかなかふりほどくことができませんでした。騒ぎを聞きつけた使用人が駆けつけて、ようやくふりほどいたほどでした。
取り押さえられた菊は、そのまま意識を失い、数日間昏睡した後、病から回復します。
けれど、それからしばらくすると、今度は新五郎が高熱を出して寝込んでしまいました。今度は菊が看病しますが、新五郎は菊に怯えるばかりです。挙げ句の果てに、包丁を持ち出すと、それで菊を刺そうします。熱に浮かされた新五郎は、「かさね……! かさね……!」と叫びながら菊を追い回し、その挙げ句に包丁で自分の首を切って死んでしまいました。その包丁は、あの藁切り包丁でした。
 
それから数年後のことです。
事件の記憶も消え、菊はある家に嫁いでいきました。その家は、大層お金持ちで、家は西洋風の造りをしていました。
嫁いできたその晩、菊は夫から贈られた鏡台の前に座りました。
その鏡台は、ガラス製の鏡でできていて、今までのような銅と錫の合金製のものとはまったく違いました。今までの鏡は曇っていて、自分の顔はぼんやりとしか見えませんでした。ところが、ガラス製の鏡だと、はっきりと見ることができます。
そんなこともあってか、菊は鏡台の中の自分の顔を吸い込まれるようにみつめました。すると、自分がゆっくりと歪んでいき、どんどん醜く変わっていきます。まるで自分の顔の上に、もう一つの顔が重なったかのようです。しかも、その顔は怯えた自分の顔の上でニタニタと笑っています。
やがて、自分の喉の奥から聞いたこともないようなしゃがれた声が出てきます。
「私は累という者だ。今まで怨念を重ねて重ねてやってきた。これから先はずっとお前の顔に重なってやる……」
そう言うと、気味の悪い笑い声をあげます。
恐ろしくなった菊は、何とかこの顔から逃れようと、顔を強く拭いますが、一向に消えません。むしろ、その表情は彼女を嘲笑うかのようです。
白粉を塗っても、顔を洗ってみても、自分に重なった累の顔は消えません。
とうとう、菊は包丁を持ち出すと、それで累の顔を剥ぎ取ろうとしました。菊は累の顔に包丁を入れると、この世のものをとは思えない声を上げ、一気にその刃を滑らせました。
騒ぎを聞きつけた家人が部屋に入ると、鏡の前で血塗れの菊が笑っていました。
そこには、累の顔はありませんでした。
けれど、菊の顔も、ありませんでした……。


 

PHOTO

かさね写真の幽霊かさね写真の幽霊


 

概要

タイトル かさね写真の幽霊
URL http://www.meijimura.com/summer2016/kasanesyashin.html
場 所 名古屋 博物館明治村 ・受付場所/学習院長官舎(明治村内)
期 間 2016年7月9日(土)~2016年9月19日(月)
※ 期間中の開催日:7月9日(土)・10日(日)、16日(土)~8月31日(水)の休村日を除く毎日、9月3日(土)・4日(日)、10日(土)・11日(日)、17日(土)~19日(月)
時 間 11:00~16:00 「宵の明治村」開催日は20:00まで
料 金 1人 600円※入村料別途必要/小学生以下は保護者同伴
所要時間
Staff
定員 各日150組(1組4名まで) ※「宵の明治村」開催時は250組まで
※心臓の弱い人、妊娠中の人は参加を控えること ※車椅子、ベビーカーは会場内では利用不可 ※靴を脱いでの参加
問い合わせ 0568-67-0314

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