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舌切りレストラン

舌切りレストラン

舞台はレストラン

5年目の今年はレストランがテーマ。
矢場町の街中に突如として現れた建物。その中からおいしそうな匂いが漂います。
「思う存分、召し上がれ・・・」

ぜひご体験ください。
また、スペシャルエンディングとして、毎週火曜日に先着100名限定で森永乳業のアイスクリーム「MOW」をプレゼント。
チケット特典:お化け屋敷限定お化けが襲ってこなくなるマスク付き! ※当日会場にてお渡し

 
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ストーリー

幸子の父は、“幸福な舌”を持つと言われた料理人でした。
誰もが料理にするのは無理だというような食材でも、彼の腕にかかれば素晴らしい料理に生まれ変わります。どんな人間でも料理で幸福に導くことから、彼は幸福の舌を持つと言われていました。
しかし、彼自身の人生は幸福なものとは言えませんでした。離婚や死別で再婚を重ね、最期は幸子以外に看取る者はいませんでした。
彼が亡くなるとき、枕元に幸子を呼ぶと、一本の銀のスプーンを出しました。
それを自分の舌に当てると、こう言いました。
「今まで多くの料理を作ってきたこのスプーンに、私の舌を移した。私の舌を受け取ってくれるか?」
幸子は、それを受け取るしかありませんでした。
一人の人間が死ぬということは、一つの味が消えるということです。けれど、その味が引き継がれる時、逆にその人間が生き続けるということでもあります。
幸子の父親は、幸子の料理を通じて生き延びたのかもしれません。
 
幸子は一日でも早く自分の店を持ちたいと思い、レストランを渡り歩きながら修行を積みました。けれど、店を持つためには、腕前だけではなく資金が必要です。
その資金を出してくれたのが、業田という男でした。彼のおかげで、幸子は念願の店を手に入れました。
幸子が父親から受け継いだ幸福な舌は、多くの客を唸らせ、レストランは一年も経たないうちに評判店となりました。
それと前後するように、業田が幸子に結婚を申し込みました。
それを聞いた幸子は、戸惑いました。というのも、業田には、毎週レストランに連れてくる恋人がいたからです。
その表情を見て、業田は言葉を継ぎました。
ずっと別れるつもりだった。けれど、別れ話を持ち出すたびに暴力を振るい、最近では刃物を持ち出してくるようになった。
そして、決意したかのように幸子の前にひとつの小瓶を置きました。
彼女がレストランに来るたびに、これを少しずつ料理に混ぜてくれないか。どんなものでも素晴らしい料理にできた君のお父さんだったら、これの味や匂いを消して、味わったことのないような料理が作れるはずだ。
幸子は凍り付きました。その様子を見た業田は、銀のスプーンを指して続けました。
幸福な舌は、自分自身も幸福にできるはずだ。
その言葉に、父親の不幸な家庭生活が思い出されました。
幸子は小さく頷くと、小瓶の中身を聞くこともなく、ポケットに入れました。
 
それ以来、業田は頻繁に恋人をレストランに連れてくるようになりました。幸子は、毎度趣向を変えた料理を作り、彼女を喜ばせました。
彼女は、食べ終わると決まったように言いました。
ここで料理を食べると幸福な気持ちになる。
それを聞くたびに、幸子は胸の奥に苦いものがこみ上げてくるのを感じます。けれど、幸福の舌が自分を幸福にしてくれるのだと言い聞かせ、その苦いものを飲み下します。
業田の恋人は、レストランに来るたびにやつれていきました。しかし、料理を食べるたびに幸せそうな顔になるのです。幸子の料理は、彼女の心を幸せにしながらその体を蝕んでいったのです。
一方、幸子にとって、人を死に追いやる料理を作ることは、父親の舌を裏切ることでした。幸子の舌の感覚も、同じように蝕まれていきました。
やがて、業田の恋人はレストランにさえ足を運べなくなってしまいました。彼女が亡くなったと知ったのは、それから一月後のことでした。
その頃には、幸子の舌はもう幸福な舌ではなくなっていました。彼女の舌から、父親から受け継いだ素晴らしい感受性は失われていました。
鋭い味覚を失った幸子は、やがて寝込むようになってしまいました。
しばらくして、心配した業田が訪ねてきました。
仲直りをしたいんだ。
そう言って、彼女のために料理を作り始めました。
テーブルに置かれたステーキは、食べやすいようにカットされ、おいしそうな匂いを立てていました。
その匂いに誘われて一切れ頬張ると、幸子の口の中に肉汁が拡がります。見事なレアな焼き加減です。空腹だった幸子は、夢中で口に運びました。
三切れほど食べたところで、不意に口の中に激痛が走りました。口を開けると、夥しい鮮血が溢れ出てきました。
苦痛のあまり助けを求める幸子に向かって、業田は冷たい口調で言いました。
「舌には二つの役割がある。ひとつは味を感じること」
そして、唇の端を歪めるとさらに冷たい口調で言いました。
「もうひとつは喋ることだ」
そう言うと、ステーキから何かをつまみ上げました。
それは、紙のように薄いカミソリの破片でした。
業田は、ステーキの中に、無数のカミソリの刃を埋め込んでいたのです。
「お前に喋られたら困るからな」
そういうと、業田は口から大量の血を流し続ける幸子を後に、家を出て行きました。
 
幸福な舌を失い、さらに喋ることもできなくなった幸子は、誰も来店しなくなったそのレストランの厨房で、孤独のうちに亡くなってしまいました。
 
今では廃墟となってしまったそのレストランからは、時々料理の匂いが漂ってくることがあると言うことです。
けれど、それに誘われてドアを開けてはいけません。
そこには、亡くなった幸子が、あなたに不幸に招く料理を作っているかもしれないからです。


 

概要

タイトル 舌切りレストラン
URL http://sakae-ghost.com/
場 所 若宮大通公園(矢場町交差点高架下特設会場) 
期 間 7月8日(土)~9月18日(月)
時 間 7月 10日(月)~14日(金)、9月の平日 16:00~20:00 7月 18日(火)~8月の平日(8月 14日・15日を除く) 13:00~20:00 7~9月の土・日・祝、8月 14日(月)・15日(火) 11:00~20:00 
料 金 1000円 ※未就学児入場不可
所要時間
Staff ◎主催:お化け屋敷実行委員会【草川工業㈱・ミューズクリエイト(株)】 ◎後援:南大津通活性化協議会/大須商店街連盟/栄ミナミ商店街連盟 ◎協賛:森永乳業(株) ◎企画・制作:オフィスバーン/草川工業(株) ◎プロデュース:五味弘文/草川工業(株)
特典:お化け屋敷限定お化けが襲ってこなくなるマスク付き! ※当日会場にてお渡し
問い合わせ お化け屋敷事務局 052−915−8811

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