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呪いの契り帯



呪いの契り帯〜静岡
  

場所 法多山尊永寺 紫雲閣
期間 2019年7月13日(土)~8月25日(日)の土日祝日開催
 
  

お寺でお化け屋敷

愛する男に裏切られた “ 結 ” という女性の通夜の晩、彼女の霊が彷徨い始めます。彼女が探しているのは、自分を騙して殺した男なのです。 成仏させるためには、二人に見立てた人形の体と体を赤い糸で結ばなくてはなりません。
  
2018年9月の星満夜のプレ開催でも話題になりました超本格お化け屋敷「呪いの契り帯」が翌年2019年に本格開催。
  
■公式ホームページ:「呪いの契り帯」公式ホームページ


ストーリー

ある街に、“結” という少女がいました。
彼女は一人の少年と出会い、親しくなります。というのも、結が持っていた人形と、少年が持っていた人形が、もともと誰かが持っていた対の人形だったからです。
運命的なものを感じた二人は、ひと目を忍んで二体の人形の手首と手首を紐で結び、結婚式を挙げるという遊びをしていました。
やがて、成長した二人つき合うようになります。
しかし、それはいつも、夜中から一番鶏が啼く夜明けまででした。
というのも、身寄りのない結と裕福な家庭の男との関係は、許されないものだったからです。
しばらくして、男に結婚話が持ち上がりました。
結は、結婚できないことはわかっていながら、男への気持ちを抑えることができません。
昼も夜も、あの人と一緒にいたい。
彼女の思いは、強くなるばかりでした。
結婚式を翌日に控えた夜更けに、二人は人気のない裏山で落ち合いました。
「二人の関係が許されないなら、ここで毒を飲んで死のう」
男の言葉は、まさに結の気持ちそのものでした。
二人は、あの世に行っても迷わないように、手首と手首を帯で結びました。
それは、子供の頃の人形遊びと同じでした。
「これで、夜が明けても一緒にいられる。夜も昼も、これから先ずっとずっと……」
けれど、いざ毒を飲もうとすると、なかなか勇気が湧きません。
「それなら、一番鶏が啼いたら飲もう。
いつもならお別れの合図だけれど、今日は二人が一緒になる知らせだ」
結は、深く頷きました。
一番鶏の声を聞いた時、結にはもう恐れはありませんでした。
それは、二人の結婚の知らせのように響いたからです。
二人は見つめ合うと、一気に毒を飲み込みました。
やがて、結は血を吐いてのたうち回り始めました。
「でも、もうすぐ……、一緒に……、なれるよね……」
その時、男はハサミを取り出すと、ゆっくりと手首の帯を切りました。
「お前との関係は、ここまでだよ」
男は、結婚式の前に結との関係を精算しようと考え、自分の毒薬をただの粉薬に取り替えていたのです。
それは、結には信じがたい言葉でした。
男を信じたい結は、微かな希望にすがるように言います。
「でも…、一番鶏が啼いたのに……あなたは、まだ……ここにいてくれている……」
その言葉を聞いた男は、冷たく笑いました。
「お前は知らなかったのか? 今日は満月だ。
満月の晩は、月の光が強くて、夜明けと間違えた一番鶏が啼くんだよ」
わずかな希望は、打ち砕かれました。
彼女は、男の非道さを恨みながら、苦悶の末に息を引き取りました。
「必ず……あなたを……迎えに行く……」
それが、結の残した最期の言葉でした。
男は、夜が明ける前に家に戻り、予定通り結婚式を挙げたのでした。
結の死体が見つかったのは、一週間も経ってからでした。
その死は、ただの自殺と考えられました。
結の遺体は寺に引き取られ、そこで葬儀が営まれることになりました。
通夜には、誰かが寝ずの番をしなくてはなりません。
しかし、身寄りのない結には、立ち会ってくれる家族も親戚もいません。
そこで、街から何人かの人間が選ばれることになりました。
その中に、男とその結婚相手も含まれていました。
結の最期の言葉が脳裏に残っていた男は、僧侶に御札をもらい、
それを寝ずの番の部屋の周囲に貼りました。
夜が更けてくると、結の遺体が置かれている奥の部屋から、足音が近づいてきます。
それとともに、腐った匂いも漂ってきます。
「どこだ……。どこにいる……」
男は、早く夜が明けるように、ただひたすら祈るばかりでした。
けれど、結はいつまでも男を捜して、部屋の周りを歩き続けるのでした。
 
「今度は……お前を……連れていく……」


Photo

「呪いの契り帯」写真「呪いの契り帯」写真「呪いの契り帯」写真


概要

詳細開催日
7月13日(土)・14日(日)・15日(月)20日(土)21日(日)27日(土)28日(日)
8月3日(土)4日(日)10日(土)※17時まで 11日(日)12日(月)13日(火)
14日(水)15日(木)16日(金)17日(土)18日(日)24日(土)25日(日)

タイトル 呪いの契り帯
URL 呪いの契り帯 公式HP
場 所 法多山尊永寺 紫雲閣 
期 間 2019年7月13日(土)~8月25日(日)の土日祝日開催
時 間 14時~21時(最終入場 20時30分)
料 金 お一人様 1,000円 (大人、小人 共通)
所要時間 約15分
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